ビジネス

August 26, 2020

Webライティング
ダニエル・カーネマン

読み手に分かりやすい文章を書くコツ 脳に負担をかけない文章の書き方

web writing 1

新人教育や若手フォローの一環として、メールやドキュメントの書き方をレクチャーすることがある。

しかしブログを読み返しても、読みづらい文章や誤字脱字が多く、自分が読み手に対して、分かりやすい文章を書けているかと聞かれても、自信をもって「はい!」と返事はできない。

読み手に負担をかけさせず、読みやすい文章を書くため、一体どうすればよいのか!?

長年悩み続けていたが、Webライティングの本に一つの指針となる話が紹介されていた。


本書ではライティングを向上させる本として ダニエル・カーネマンファスト & スロー を紹介しており、2つの思考(システム1とシステム2) に配慮した文章を書けば、読みやすくなるとしている。

システム1に配慮した文章の書き方

まずシステム1とはどんな思考なのか!?

POINTシステム1 は脳への負担を下げるため、高速で自動的に動き、物事を直感で理解する思考.

システム1に配慮した 心理的負担が下がる見やすい文章を書くポイント は次のとおり↓

・改行と行間に気を配り、心地よいリズムを意識する.

・漢字とひらがなの含有率を調整する.

・「この」「あの」「その」などの指示代名詞を減らす.

・箇条書き(リスト表記)を使い、要点を整理する.

・情報をカテゴライズして整理する.

・いらない言葉をカットし、文章が不必要に長くならないようにする.

・感情表現を入れ、自分事化による共感を誘発する.

・文字のサイズや色、強調のルールに気を配る.

・区切り線や記号を使う.

・写真やイラストを挿入する.

・マンガ的な演出を意識する.


これらのノウハウは ”文章” という空間に、足を運んでもらうための “おもてなし” のノウハウで、すべて大切。その中でも特に気になったものが 3つ あった。

まず 漢字とひらがなの含有率 について、以下の場合は、ひらがな表記が望ましいとされる。

1. ひらがなにしたほうが、読み手の脳に負担が減りそうな場合.

2. 普段は漢字で書かない言葉を使っている場合.

3. 常用漢字表に載っていない漢字を使う場合.

4. 漢字で書いたほうがよいか、ひらがなで書いたほうがよいか分からない場合.


仕事上の文書だと、どうしても格式ばった表現になりがちで、どの漢字をひらがな表記にすべきかはセンスが問われそう。一応本書でも、ひらがな表記が多い漢字の一覧が紹介されているけど…

指示代名詞をあえて減らす は、スマホの普及率が多いに関係している。スマホは縦スクロールの操作性に優れており、指示代名詞が多い文章では、読み手に記事の内容が伝わらない可能性がある。

固有名詞を使えばSEOに良い効果も期待されるが、指示代名詞は文章のリズムを作る役目を担うので、完全になくすのはNGとされる。仕事の場合、意識は不要かもしれないけど…

最後に 文字のサイズや色、強調のルールに気を配る だが、次のチェックポイントが考えられる。

1. 文字のフォントの視認性は問題ないか?

2. 文字のサイズはちょうどよいか?

3. 文字の強調には何らかの法則・ルールが適用されているか?

4. 文字の色と背景のコントラストはちょうど良いか?


良かれと思って派手にしたり、何かのルールで統一されていないと、読み手の負担になってしまう。

特に色の強調は信号機のルールを意識すれば良いとされている。

赤は否定・ネガティブ・禁止、水色は肯定、緑は例示、オレンジは単純な強調など。

システム2に配慮した文書の書き方

次にシステム2とはどんな思考なのか!?

POINTシステム2 は複雑な計算など、注意力を要する作業時に、慎重かつゆっくり動く論理的思考.

ではシステム2に配慮した「論理的に分かりやすい文章」とは、どんなものなのか?

大切なポイントは次のとおり↓

・文章は「主張(結論)」「理由」「根拠」の3つで構成する.

・セルフディスカッションで、読み手の「なぜ ?」をクリアにする.

・主語や修飾語の ”係り受け” の関係を意識する.


第一に論理的な文章とは「主張(結論)」「理由」「根拠」の3つで構成され、主張をもとに読み手が抱いた「なぜ ?」という疑問がすべてクリア されていなければならない。

主張に一貫性をもたせ、理由と根拠をそろえれば、読み手の理解が深まるが、どんな主張にも反論はある。あらかじめ反論を予測し、反論に対する反論を提示すれば、読み手の納得感は増すとしている。

また読み手の「なぜ ?」という疑問をクリアにするには、セルフディスカッション が考えられる。

1. When(いつ ?)

2. Where(どこで ?)

3. Who(誰が ?)

4. Why(なぜ ?)

5. What(何を ?)

6. How(どのように ?)

7. How many(どのくらい ?)

8. How much(いくら ?)


セルフディスカッションの内容は、冗長性のあるムダな表現が多い。

なので二人称の会話を一人称の文章へ変える必要がある!!

最後に 主語や修飾語の ”係り受け” の関係を意識 について、自分が書いた文書の読みづらさは、これを意識していないからだと思った。

・主語と述語はできるだけ近くに置く.

・修飾語は被修飾語の近くに置く.

・修飾語が複数ある場合、短い修飾語を被修飾語の近くに置く.

→ 長い修飾語は前に、短い修飾語は後ろに置く.


この点を意識するだけでも、随分と読みやすい文章になる気がする。


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